耳は、人体にとって重要な器官、健康増進のために「耳」に対する療法は西洋だけでなく東洋でも考えられてきました。
例えば、フランスの医師ポール・リジェDrが考案した技術に「耳介療法」があります。また、東洋医学には中国の「耳鍼療法」という技術があります。
耳には迷走神経があり、この迷走神経は12対ある脳神経の一つで、体性神経(運動神経と感覚神経)と副交感神経が合わさった混合神経と呼ばれ、延髄から出て胸部や腹部の内臓に繋がっています。その一部が耳介枝(じかいし)として、耳にもつながっているのです。
耳かきをすると、稀に咳が出る人がいますが、これは耳の刺激が、迷走神経を介して反射を起こすためです。このように耳からの刺激が内臓に及ぶことがあるのです。
中国の伝統医学である鍼灸治療では、経穴に鍼で刺激を与えたり、お灸で温めることで、人体にアプローチし不調を改善します。

